畑恵氏に代表される女性のニュースキャスターについて

ニュース

女性ニュースキャスターといえば畑恵氏

日本においては、テレビのニュースキャスターというと、圧倒的に男性がメインであることが多く、昔からあまり変わっていないという事が有ります。

どうしても女性はメインの男性の添え物のような扱いが、特に昭和時代に定着してしまったこともあり、日本独特の「女子アナ」という表現も定着してしまい、きちんとニュースを読む人と言うより、華を添えればそれで良しというムードがいまだに消えていないのも、先進国の中では特異な現象です。

女子アナと表現される存在は、タレント的な要素が強く、知性やキャスターとしての能力が適正に評価されるかというと、どちらかと言うと現実としては可愛らしさや空気を読んで男性キャスターや他のコメンテーター、タレントお笑い芸人等を持ち上げるのが仕事という感じですし、日本や韓国といった東アジアに多い儒教の影響も感じさせる男尊女卑的な要素が有ると言わざるを得ません。

特に日本ではキー局の民放の多くの番組で、長くそういった慣習が許されて来たことで、国民も麻痺している感もあります。

欧米の生まれ育ちの方が来日すると、そういった日本での女性ニュースキャスターの、サブ的な扱いや女子アナ扱いにショックを受けるという話も少なくありません。

事実、アメリカでもヨーロッパの各国でも、女性キャスターは日本での扱いとは大きく違う立派な役割として自立した女像の対象であり、知性の塊として尊敬を込めて見られるのが、特に二十一世紀に入ってからは顕著であるという側面が有ります。

女性ニュースキャスターと一口に言っても、欧米と日本ではかなりイメージも実態も違う

ですから、女性ニュースキャスターと一口に言っても、欧米と日本ではかなりイメージも実態も違うということです。

しかしその現状の日本の中でも、奮闘していらっしゃる方々はたくさん居ます。

特に数年前にテレビ東京の深夜の経済に特化したニュース番組のメインを引退された小谷氏は、二十年近くその「ワールドビジネスサテライト」で難しいとされがちな経済の話題に鋭いコメントを連発し続け、サブに男性アナウンサーを従えて堂々とした仕事ぶりで、欧米の経済アナリスト達とも対等に対話が出来ており、落ち着いた喋りと媚びない姿勢が高く評価されていました。

彼女がメインのニュースキャスターとして活躍し出したのは、まだ日本ではそういったスタイルで仕事が出来ている人が少ない時代でしたから、エポックメイキングな存在、出来事と言えます。

日本の公共放送であるNHKでキャスターをしていた国谷裕子氏

また来て日本の公共放送であるNHKでオシャレやはり数年前まで「クローズアップ現代」という硬派な社会問題を常に取り上げ続けた三十分番組でキャスターをしていたのは国谷裕子氏でした。

国谷裕子さんは英語が堪能で、ゲストに大統領クラスの外国の政治家やエコノミストを招いても、問題なく流暢な英語で対等に会話をし、鋭い角度からの質問をしていました。

お嬢様育ちの生い立ちらしく、洗練された立ち居振舞いと洋服選びとヘアメイクのセンスも、自立した知的な女性像の象徴のように捉えられており、降板の際にはネット上でも幅広い世代の男女から惜しまれたことは有名です。

上記のお二人に比べると、中々そこまでの知的レベルと言える人材は少ないのかもしれませんが、比較的若手と言えるあたりだと、現在TBSの報道特集でほぼメインと言っていい立場を勤めている膳場氏や、お天気お姉さんという典型的な男尊女卑的な扱いから実力と努力で報道ステーションのサブキャスターにまで上り詰めた小川氏は、その知的な雰囲気や的確なコメント、男性に媚びない姿勢から尊敬を集めている部類と言えます。

事実、報道ステーションの小川氏に関しては、なぜメインではないのかという声がネット上でも少なくなく上がって来ました。

彼女がメインのニュースキャスターになれなかったのは、いわゆる「ガラスの天井」問題があるのかも知れない

何故彼女がメインのニュースキャスターになれなかったのかは今のところ闇の中ですが、そこにはいわゆる「ガラスの天井」問題があるのかも知れません。

ガラスの天井問題とは、アメリカ大統領戦でヒラリー・クリントンも繰り返し口にした、女性だからと上に行けない、見えないけれど確実に存在する壁のことです。

小川氏がどんなに優秀でも、何年経ってもサブ扱いなのは、そう解釈でもしないと説明がつかないわけです。

そういった事が影響しているのかは定かではありませんが、小川氏は近々報道ステーションの降板をするという話が出ており、そうなると彼女の仕事ぶりに感心していたり期待していた層の視聴者は離れる可能性も少なくありません。

そもそも日本では、可愛らしいことがニュースキャスターに求められてしまっていたり、女の人側がそれを望んでしまったりという現象があるので、それらが大きく変化して行かない限り、下手をすると媚びたホステスのような人ばかりがテレビに残るということになりかねません。

女の自立という観点からひもとく時ですそれは日本にとっては大きな損害になることは間違い無く、男女ともにその辺りの認識をアップデートしていく必要が、特に欧米と肩を並べて先進国としてあるためには必要と言えると、元ニュースキャスターの畑恵氏は言及しています。

 

※参考
畑 恵